2024年10月18日 / Last updated : 2024年10月18日 bible-john にゃんこのバイブル第11回 月と兎 月と兎 ●中秋の名月 ようやく芒が、と秋の足音が聴こえた時、中秋の名月はとっくに背後に遠ざかっていた。月を愛でるのも「今は昔」となった感がありますね。今回は「源氏物語」ではなく「今昔物語」から月と兎の話を紹介しましょう。 […]
2024年9月11日 / Last updated : 2024年9月11日 bible-john にゃんこのバイブル第10回 傘 傘 ●絵巻に象徴された傘 「えらいこっちゃ、土砂降りや、傘あらへんがな」。初秋の篠突く雨、よく見る情景です。余計なもんは携行せん主義、出先で雨に遭うとホンマお手上げ。日本では一体、いつ頃から傘を使うようになったんやろか。 […]
2024年8月15日 / Last updated : 2024年9月11日 bible-john にゃんこのバイブル第9回 目は心の窓 目は心の窓 ●鳴かぬ蛍 「おおっ、ホタルや」、夕暮れ時、散歩道を遮る仄光が宙を舞う。賑やかな花火もええけど無音の幽光漂う寂寥感も夏の風物詩や。 さて、“蛍”と言えば源氏物語、玉鬘求婚譚(第25 蛍)。五月雨(梅雨)の頃、 […]
2024年7月11日 / Last updated : 2024年9月11日 bible-john にゃんこのバイブル第8回 天国からの階段 天国からの階段 ●宗教(レリギオ) “千紫万紅あじさい回廊”。⁈、薫るキャッチフレーズに誘われハンドルを握る。奈良県桜井市、長谷寺。近くではお目に掛かれない“紫陽花繚乱”がお出迎え、薄暑も和らぐ。名物の登廊、途中「古今集 […]
2024年6月8日 / Last updated : 2024年9月11日 bible-john にゃんこのバイブル第7回 人形の家 人形の家 ●山で囲まれた鳥籠 「おもろな~いっ」、パチン。新年早々の拙宅での儀式。そう、例年「大河ドラマ」の観客席に腰を下ろすのも大寒まで、耐えきれずに離席。ところが、異変。「光る君へ」、今年は客席にまだ二人が残っている […]
2024年5月8日 / Last updated : 2024年9月11日 bible-john にゃんこのバイブル第6回 ガラスの天井 ガラスの天井 ●貧富貴賤 「採れたてのキャベツ、食べへん?」。ほんの今まで裏庭に休眠しとった瑞々しいのが目の前にゴロン、不覚にも四角い顔がまあるくなった☺。途端、やっぱり休眠しとった脳に火が点いた。ヴォーン、エンジン全開 […]
2024年4月15日 / Last updated : 2024年5月8日 bible-john にゃんこのバイブル第5回 世界で一つだけの花 世界で一つだけの花 ●女性の宝物 リスペクト、コンプリート、アテンド、ディール、もうウンザリ。体温のない表音文字が僕の可聴域を許可なく遊泳する。先日もあるご婦人との会話につんのめった。「TVの宣伝に誘われ店を覗いたんだけ […]
2024年3月20日 / Last updated : 2024年3月22日 bible-john にゃんこのバイブル第4回 心のリトマス試験紙 心のリトマス試験紙 ●延頸鶴望の女性 “岸壁の母”。「⁉、古いな」と思った貴方はご存じですね。そのタイトルを付けた流行歌やドラマはある実話を基に創作されたものなのです。端野いせさんという女性が六年もの間、舞鶴の岸壁に佇み […]
2024年2月29日 / Last updated : 2024年3月20日 bible-john にゃんこのバイブル第3回 蛙化現象に見る光源氏の愛 蛙化現象に見る光源氏の愛 ●蛙化現象 「赤ずきん」、「白雪姫」、懐かしいですね。ストーリーよりも先に絵本で見た彩画が瞼に映ります。では同じグリム童話集に収録されている「蛙の王様」などはどうでしょうか。昨年流行した“蛙化現 […]
2024年1月26日 / Last updated : 2024年3月20日 bible-john にゃんこのバイブル第2回 幻を思慕する光源氏 幻を思慕する光源氏 ●女性に映る実母の面影 前回の続きです。女三宮を正妻として迎えたことが航路を外す転機となったと俯瞰しました。では何故、光源氏はそのような浅慮で足を掬われてしまったのでしょうか。相手が内親王であったから […]